たくさんある学校の中から「桜丘」を選ぶということ  ~いつの時代も「face to face」が桜丘流~

中学3年生とは、長い人生の中で、なかなかの節目の年である。義務教育を終え、いよいよ高校への進学を控える大事な一年。周りの大人たちは「○○高校に行け!」「とにかく公立にして!」「私立なら○○にしてね」など、良かれと思って勝手なことを言ってくる。善意なアドバイスと受け止めたいが、反抗期も手伝って、つい、逆らいたくなるのが本音ではないか。

そんな年頃の子供たちと日々関わっているからこそ、私たち桜丘の教員は、毎年中学3年生に学校説明会等でシンプルなアドバイスをしている。

① 体験入学には、必ず複数校行こう → 校内の雰囲気を感じてみることが大事

② 行きたい学校の4つのポイントに注目しよう

→ 「高校」と名の付くところはどこも大きくは変わらない。だからこそ基本の4つのポイントを確認することが大事

○学習 ○部活動 ○進路指導 ○自主活動

③ 必ず自分で意思決定しよう → 周りのアドバイスを受けながらも最後は自分で決めることが大事

以上3つのシンプルなアドバイスを意識して学校選びをすれば、概ね自分に合った学校に出会える。大抵の桜丘生は入学後、選んだ理由を次のように答える。

○ 体験入学の時に、先輩たちが笑顔で優しく案内してくれた。

○ 先生と生徒の距離が近くて、楽しそうだった。

○ 体験授業がすごく楽しかった。

○ 体験入学の全体会では、生徒たちが司会や進行をしていてカッコよかった。自分もあんな風になりたいと思った。 など

つまり、高校を選ぶ上で体験入学が大きく影響する。実際に学校内に入って、雰囲気を感じてみて、どんな先輩が、どんな先生がそこで暮らしているのか。肌で感じてみることが一番いいことを体験入学は証明している。

桜丘はいつの時代も「face to face」、直接会って、面と向かって、同じ場所にいて、何事も取り組む。それに勝る教育的価値は他にないと確信している。

たくさんある学校の中から「桜丘」を選んでくれることに感謝し、「よし!やってやるぞ!」と意気込んで教育活動に邁進し、卒業時に「桜丘で良かった!」と言わせることが私たちの強かな目標であり、最高の喜びである。

竹内貴美